チャプター 21

ミカエル視点

ムーンライト族へ戻る道すがら、風の中で何か壊れやすいものがそっと身じろぎした。希望と言い切るには心もとなく、それでも限りなくそれに近い感覚。カミラが生きていると知ったことで、何か月も背負ってきた重みがふっと軽くなった。

内なる狼がうろつく――警戒し、焦がれ、落ち着かない。森はもう墓場のようには感じられなかった。再び息をしはじめたのだ。

カミラは生きている。

その言葉が、祈りの数珠を震える指で繰るように、頭の中をくるくると巡った。生きている――そして母になっている。

俺の息子。

そう信じた。知らせを運んできた狼の匂いに、嘘はなかった。遠く離れた隠された群れでカミラが生き...

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